ガラス室、ビニールハウスなどの園芸施設とその附帯施設や施設内農作物が、自然災害などによって被害を受けたとき、その損害程度に応じて共済金を支払いします。
農作物を栽培するハウス(プラスチックハウス2アール以上、ガラス室は1アール以上)を所有する農家が加入できます。又、水稲育苗ハウスも加入できます。
※複数の棟を所有している場合は、全棟加入する必要があります。ただし、耐用年数を2.5倍以上経過した施設(パイプハウスで25年超)は加入しないことができます。
特定園芸施設 | ビニールハウス・ガラス室・雨よけハウス・多目的ネットハウス など |
---|---|
附帯施設 | 換気施設・潅水施設・暖房施設など |
施設内農作物 | 葉菜類・果菜類・花き類など(育苗中のものを除く) |
ハウス本体の 撤去費用 |
災害などにより発生する廃材の取片付けや解体作業などの費用の一部を補填 (被覆物は対象となりません) |
ハウス本体・附帯施設の 復旧費用 |
農家の選択によって再建築価額まで補償(ただし、国庫負担はありません) (被覆物は対象となりません) |
※ 加入の際、附帯施設、施設内農作物のみの加入はできません。施設内農作物の加入については、病害虫による被害を対象としない「病害虫事故除外方式」(掛金が安くなる)での加入方法もあります。
掛金を払い込んだ日の翌日から1年間。ただし、施設本体の撤去をする場合や始期・終期統一の場合は短期引受(1ヵ月~1年未満)が可能です。
共済価額(評価額)=加入した時点での施設本体などの価値を金額で表したもの
共済金額(補償額)=共済価額(評価額)×付保割合(40%~80%の範囲内で選択できます)
※付保割合の引上特約を追加することにより、付保割合80%を選択された方に限り、補償額を10~20%上乗せすることができます。ただし、上乗せした分の掛金は、すべて加入者の自己負担となります。
施設の種類及び加入方式により掛金率が異なります。共済掛金の50%を国が負担(復旧費用部分を除く)しているので、農家の負担が軽減されています。
共済掛金=共済金額(補償額)×掛金率
国庫負担=共済掛金×国庫負担割合(50%)
農家負担=共済掛金-国庫負担
※ 掛金等の算出は、本体・附帯施設・施設内農作物・撤去費用・復旧費用ごとの計算を行います。
小損害不填補とは、共済金支払の基準となる損害額のことで、加入申込時に次のア~カより選択できます。選択した金額は加入する棟ごとに選択可能です。被害額が選択した金額を超えたとき、共済金をお支払します。
ア 1万円(小損害不填補3万円を選択した場合の特約として選択可能)
イ 3万円(共済価額の5%に相当する額が3万円に満たないときは、共済価額の5%)
ウ 10万円
エ 20万円
オ 50万円
カ 100万円
※選択した金額が高いほど掛金は安くなります。
風水害・雪害・地震・破裂・爆発・火災・鳥獣害・病虫害(生理障害、薬害は除く)等。
施設内農作物に加入の場合は、病害虫、鳥獣害も対象となります。ただし「病虫害事故除外方式」を選択した場合は、病虫害による被害は対象となりません。
共済金は災害のあった1棟ごとに算出した損害額が加入時に選択した小損害不填補の金額を超えた場合に支払いの対象となり、被害の程度等に応じて支払われます。
共済金=損害額×共済金額(補償額)/共済価額(評価額)
園芸施設共済パンフレット[PDF:1,210KB]
補償拡充について(令和2年9月~)[PDF:629KB]
台風シーズンに備えて[PDF:1143KB]